侍ジャパン同士の投げ合いに惜敗―。日本ハムの2年目右腕・伊藤大海投手(24)が、昨季の沢村賞右腕との投げ合いに敗れ、さっそく〝リベンジ〟を誓った。2日は、オリックス・山本由伸(23)との初のマッチアップ。金メダルを獲得した昨夏の東京五輪ではチームメートでもあった同僚との〝対決〟は6回2失点だった自らに対し、山本は7回で自軍打線に本塁を踏ませず無失点とわずかに及ばなかった。

 とはいえ、伊藤も失点したのは2回のみ。先頭・吉田正への死球から「バタバタした」と続く、杉本に右前に運ばれ無死一、三塁とされると、バレラ、太田に適時打を浴び2点を失った。その後は「自分本来のピッチングに近いリズム感で投げられたかな」と6回まで敵打線に連打を許さず6安打2失点に。打線の援護もなく、今季初黒星となったが、オリックス・山本との投げ合いは個人的にも刺激の多かった模様だ。

 試合後は「勝ち負け関係なく、楽しかったは楽しかった(笑)。こういうマッチアップになってもひけを取らないピッチングをしていけたら」とさっそく〝再戦〟の機会が巡っていることを熱望し「先に(マウンドを)降りたくない。勝てるように」とさらなるレベルアップを見据えていた。