今季の一歩をしっかりと踏み出した。広島の床田寛樹投手(27)が30日の阪神戦(マツダ)に先発し、7回4安打1失点の好投。今季初勝利を挙げた。床田は2021年から2年連続で自身の〝開幕戦〟を勝利で飾った。

 1993年以来、29年ぶりの開幕5連勝がかかったマウンドだった。それでも床田は「思ったより緊張しなかった。逆に(チームが)いい流れで来ていたので、何とかその勢いに乗ろうと思って入りました」と自然体で臨んだ。

 テンポよく投げた。7回まででわずか82球。失点はロハス・ジュニアに浴びた1号ソロだけ。それでも左腕は「ああいう接戦の試合で一発というのが一番怖い。しっかりそこは反省して次につなげたいなと思う」と話した。

 今年の目標は規定投球回。この日は3―1の7回先頭で打席が回り、中村健と交代した。床田は「僕がいい投球をしていれば、打席が回っても行かせてもらえると思う。まずはそういう信頼を勝ち取れるようにしたい」と力を込めた。