阪神・西勇輝投手(31)が29日の広島戦(マツダ)に今季初先発し、6回2/3を4安打1失点。結果としてチームはサヨナラを喫したが、右腕はきっちり好投を披露した。

 6勝に終わった昨季から汚名返上に燃えるシーズン。今季初登板で頼もしい姿を披露した。「我慢比べでしたね。(バッターが)浮く球を待つのは当たり前なんですけど、浮かないようにと考えながら、投げられた」と捕手・坂本とのコンビで、チェンジアップやカーブなど縦の変化を有効に使ってみせた。

 4回以降は安打を許さず、きっちりアウトを重ねる姿に、矢野監督も「よう粘ってくれた。あのイニングまでしっかり投げてくれたが、今日の試合、あそこ(最終回)までリードで持っていけたということなんで」とロースコアの展開で、終盤7回途中まで、108球を丁寧に投げ抜いた労をねぎらった。

 まだ開幕4戦目。先発陣で最も経験値のあるプロ14年目の右腕は、今年も頼りになりそうだ。