巨人・山崎伊織投手(23)が26日の中日戦(東京ドーム)で初先発し、プロの洗礼を浴びた。

 序盤は順調だった。2回に1点を先制されたが、直後の攻撃で巡ってきたプロ初打席でいきなり初安打初打点をマーク。4回の第2打席では絶妙な送りバントも決め、投げても4回まで1安打、49球でまとめていた。

 ところが、2―1の5回に落とし穴が待っていた。簡単に二死とし、勝利投手の権利まであとアウト1つ。京田に内野安打で出塁を許すと、打席に迎えたのは投げ合いを演じてきた中日先発の勝野。1ボールから投じた直球が高めに浮くと、快音を残した打球はそのまま左翼スタンドに吸い込まれてしまった。

 山崎伊はその後もポーカーフェイスで投げ続け、傷口を広げることはなかったが、1球の怖さを思い知らされる初登板となった。