デビュー戦でルーキーらしからぬ活躍を見せた。広島のドラフト6位・末包昇大外野手(25)が25日のDeNAとの開幕戦(横浜)に「7番・右翼」で先発出場。プロ初安打初打点を含む4打数3安打1打点と大暴れした。

 広島の新人の猛打賞は1958年の古葉毅(竹識)、森永勝治以来、64年ぶり。初めてのヒーローインタビューを受け「これから頑張って頑張って優勝に貢献できるように1年目からガツガツガッツでいきたいと思う」と話した。

 そんなルーキーは変化を恐れずに、いろいろ挑戦していくところが持ち味でもある。「僕は社会人時代は(打撃の)軸の一本は決めておいて、ちょっと打てなくなったら気分転換でいろいろ変えていましたね」と明かす。

 そしてその理由をこう説明する。「ずっと同じフォームで打ち続けていたら、どんどんわかんなくなっていっちゃう時もあるので。一回、忘れる(ぐらいの)気持ちでやれば体にその軸の部分はしみついてるので、それが自然と出るようになるんですよね」

 オープン戦では打率1割7分7厘、1本塁打、6打点だった。それでもこの日の第1打席では「オープン戦で悪かったことは忘れて気持ちを切り替えて試合に入ることができました」と振り返った末包。最高の形でプロの第一歩を踏み出した。