巨人のドラフト1位・大勢投手(翁田大勢=22、関西国際大)が、40年ぶりの快挙だ。

 2点リードの9回、大勢がマウンドに上がった。先頭・平田をあいさつ代わりとばかり、自己最速タイの158キロ直球で空振り三振に切って落とした。だが、大島、岡林に連打を浴び、二死からビシエドに死球。初登板でいきなり満塁の大ピンチを迎えた。

 それでも大勢は落ち着いていた。最後は木下拓を投ゴロに打ち取り、自ら一塁へ送球。プロデビュー戦で初セーブをマークした。新人の開幕戦でのセーブは1982年、阪急・山沖之彦以来、40年ぶり2人目の快挙となった。

 デビュー戦でお立ち台に上がった右腕は「今日はピンチを作ってしまったんですけど、ジャイアンツの守護神として堂々とプレーしたいと思います」と宣言。G党から大きな拍手を受けた。