日本ハムの「ビッグボス」新庄剛志監督(50)が23日、自身のSNSで25日のソフトバンク戦(ペイペイ)の開幕投手をドラフト8位ルーキー・北山亘基(こうき)投手(22=京産大)に託すことを発表した。

 新人投手が開幕に先発するのは2013年の則本昂大(楽天)以来9年ぶり、1965年以降では14人目となる。

 3月3日のヤクルト戦(札幌ドーム=オープン戦)で最速156キロをマークした北山はオープン戦5試合(計6回)に登板し計3安打、無失点、無四球、13奪三振、防御率0・00で試運転を終えた。

 キレイなバックスピンの利いたストレートが糸を引くような軌道でヤクルト・サンタナの外角低めにビタビタ決まる動画を自身のインスタグラムにアップした指揮官はストーリーズ機能で「暴れて来い」と激を飛ばした。

 オープン戦で登板5試合全てで奪三振を記録し、うち4試合でマルチ三振を記録したドラ8のシンデレラボーイ・北山。今回の大抜擢は他の11球団ではまずあり得ないサプライスだが、監督就任直後から「選手は全員が横一線」と言いながら「ピッチャーのことはオレ、分からないから」と野手ほどは手を加えてこなかったビッグボスにとっては、当然の帰結か。

 その判断材料となるオープン戦で誰が見ても文句なし、一番の数字を残した北山を選んだだけという〝正攻法の選択〟だったのかもしれない。