代役では終わらない! 巨人のドラフト1位・大勢投手(22=関西国際大)が、守護神に対する思いを語った。

 ルーキーながらオープン戦では7試合に登板し、防御率1・29と抜群の成績を残した大勢。クローザーのビエイラが不調により二軍で再調整中という事もあり、新人としては異例の開幕守護神として大きな期待を集めている。

 以前より抑え投手への憧れを公言していたこともあり、本人の気合も十分。「自分の中での抑えのイメージは『もうこの選手が出てきたら駄目だな』と相手に思わせる投手。ビエイラが帰ってきたら抑えも交代するとかそういう弱気なところを一切出さずに、ビエイラと勝負できる抑えになりたいなと思います」。

 球界全体を見れば、昨年には同じく大卒ルーキーだった広島・栗林が開幕から22試合連続無失点を記録し、新人投手による開幕からの連続無失点試合数の日本記録を更新。最終的には新人王も獲得するなど、大勢にとっては大きな道標にもなるが「自分の中で本当に優勝したい気持ちが強いので、個人の数字よりも日本一。ただ、日本一になるには自分がそういった場面で抑えないといけないし、1試合1試合の積み重ねでタイトル争いはできたら」と、冷静さを欠かさなかった。

 最速156キロを誇る剛速球だけでなく、負けん気の強さと度胸を併せ持った大型ルーキー。何事にも物怖じせず、守護神の座を守り抜く覚悟だ。