開幕直前に中日の外野手争いが混沌としてきた。21日にオープン戦最終戦となったロッテ戦(バンテリン)に開幕スタメン予定だった中堅手・大島が「背中の張り」、右翼手・岡林は「右手薬指の負傷」で欠場。いずれも試合前練習は別メニューで調整し、代わりに中堅は加藤翔、右翼は根尾が先発出場した。

 試合後、二軍降格となる選手の発表を予定していた立浪監督は「もう構想はあります。ただ、大島、岡林は少しけががあるので、この3、4日の練習を見てまた決めないといけない。そういう状況です。本当は今日、決める予定だったが…」と頭を悩ませている。
 
 現時点で一軍登録可能な野手が2人多い状況のため、平田、ブライトらが一軍当落選上とみられるが、まだチャンスは残っている。

 さらに左翼はベテラン・福留を巨人との開幕戦(東京ドーム)に3番でスタメン起用することを立浪監督が明言。相手開幕投手の菅野に対し、福留は通算80打数25安打で打率3割1分3厘と得意にしており、指揮官は「相性もあるし、キャンプから非常にいい感じでずっとやっていたから。開幕戦は1試合頑張ってもらって」と、球界最年長男の先発起用は〝開幕戦限定〟であることを示唆した。

 大島、岡林の状態次第によるが、中堅、右翼だけでなく、開幕2戦目の以降の左翼も鵜飼や阿部のほか、オープン戦で打率3割4厘と結果を残した根尾らも争いに加わってくる可能性も十分。それだけに開幕後も立浪竜の外野手争いはシ烈を極めそうで、果たしてどうなるか。