中日・木下拓哉捕手(30)が先制の2号3ランを含む2安打4打点の大暴れだ。

 20日のロッテとのオープン戦(バンテリン)に「5番・捕手」で先発出場。3回二死一、二塁で相手先発のロメロの131キロスライダーを捉えると、打球を豪快に左中間へ突き刺した。それでも「本塁打はたまたまで、シーズンまで今日を入れて2試合だったので、結果で一喜一憂することはもうないですけど、先制点は本当に大きいポイントになる」とクールに話した。

 5回も二死一、三塁の好機で2番手・小沼から左前へ適時打。この日、チームの全打点を叩き出し、4試合ぶりの勝利に大貢献した。

 先発・柳を4回1失点と好リードしただけでなく、バットでも頼れる正捕手に立浪監督は「本塁打もそうですけど、次のタイムリーも非常に良かった。もともと打撃センスはあるし、秋から打撃にも力を入れてやってきた。今後も5番? 今いるメンバーの中では勝負強いのは木下なので。ビシエドの後は大事なので」と期待を寄せた。

 これでオープン戦でチーム最多の10打点と2桁に乗せた木下は「打点も5、6番で打たせてもらっているからで、走者なしで回ってくることの方が少ない感じがするし、何とか全部かえすつもりでいる。良い形でシーズンに入れるんじゃないかなと」と腕をぶした。