いよいよ本番モード突入だ。巨人の原辰徳監督(63)が17日に、開幕に向けたチームの見通しを語った。

 25日の開幕戦に向けて、残された調整試合はわずか4試合。ここまでは期待の若手選手らによる激しい開幕メンバー争いが行われていたが、18日から行われるオープン戦では本番をより想定したオーダーとなりそうだ。

 指揮官は「明日(18日)から、今日のゲーム次第だけど、外国人が2人来て、一応今のところスターティングメンバーに名を連ねる」と、ポランコ、ウォーカーの両助っ人野手を召集する予定であることを告白。さらには、試合には出ないものの、シューメーカーも招集しブルペン投球を見届ける方針を明かした。残るアンドリースも13日に来日するとこの日から練習を開始しており、戦力は着々と整いつつある。

 助っ人2選手にとっては、デビュー戦から実りある対戦となりそうだ。18日のロッテ戦(東京ドーム)では、〝令和の怪物〟こと佐々木朗希が先発予定。球界が誇る若き速球派との対峙という事もあり、原監督も「外国人は特に、日本の野球、投手に対して『おーっ』て思ってくれりゃ一番いいね。打てる打てないは別にしてね」と、大きな期待を寄せた。

 新戦力が合流する一方で、開幕メンバー争いから脱落した戦力もいる。若手野手の期待の星としてここまで一軍で奮闘を続けていた秋広と中山が18日から二軍に合流。指揮官は独特な〝原節〟でこう論じた。「まだまだやっぱり揉まれないとね。トゲも出さなきゃいかんよ。まだ丸~いもんね。あれから個性なのか技術なのか、いろんなことが研ぎ澄まされて行かないと。まだ卵みたいだから。いい卵であることは間違いないけれど」。

 三者三様の結果となった開幕直前の選手たち。いざ開幕に向け、原巨人はギアを上げていく。