巨人・桑田真澄投手チーフコーチ(53)が15日の中日戦(バンテリン)後、初回に満塁弾を浴びるなどして2回4失点に終わった先発の山口俊投手(34)について語った。

 山口は初回の先頭・岡林に初球、2番・大島に2球目をはじき返されてあっさりと無死一、二塁のピンチを迎え、福留にはストレートの四球。無死満塁からなんとか二死までは持ち込んだが、最後は木下に満塁弾を浴び、初回から大量失点となった。

 これに桑田コーチは「やはりちょっと立ち上がりがね。課題なので。その課題を克服できずにいるところですよね」と分析。当初は開幕ローテ2、3番手の有力候補とされていた右腕だが、この日の登板を受けて「ちょっと我々も期待していたんですけどね、またミーティングしてコーチ陣で対策を考えます」と、編成を再考する方針を明かした。

 原監督も「苦しいどころじゃないでしょうな」と苦笑い。「厳しいというのは本人もよく分かっているところでしょうね。一生懸命練習しているけどね、結果がなかなかというところでしょうね」と複雑な表情を浮かべた。

 開幕まで限られた時間の中で、山口は再びの調整を行うことができるか――。