うれしい誤算だ。広島は13日の日本ハムとのオープン戦(マツダ)に3―0でサヨナラ勝ちした。0―0の9回二死一、二塁で上本が左翼へ一軍での〝プロ1号〟、そして〝人生初〟のサヨナラ3ランを放ち、試合を決めた。

 さらに先発ローテを争う遠藤淳志投手(22)と小林樹斗投手(19)がともに好投を見せた。先発した遠藤が4回3安打無失点の粘投を披露すると、3番手で6回から登板した小林も負けじと3回1安打無失点と結果を出した。

 2人の投球に佐々岡監督は「遠藤もキャンプからやってきた中でしっかりとストライク先行でいいものを出していた。小林も良かった」と笑顔で話した。この日、決着がつかなかったローテ6番手争いは来週に持ち越しとなった。

 遠藤が20日のソフトバンクとのオープン戦(マツダ)、小林が同じ日のウエスタンリーグ・中日戦(ナゴヤ)の予定。指揮官は「そこでもう一回(ローテの)最終判断します」と明かし、2投手のし烈なローテ争いに期待を寄せた。
 遠藤は「僕が入るんだという気持ちで日々過ごしていければ。ここまで来たら先発で投げ抜きたいと思う」と語り、小林も「もちろん(ローテに)入りたいという気持ちは持っていますし、負けたくないという気持ちもある」と気合を入れていた。