鯉キラーは今年も健在だ。阪神・秋山拓巳投手(30)が9日の広島とのオープン戦(甲子園)に先発。4回を投げ、52球2安打1失点と順調な調整ぶりを披露した。

 昨年は10試合で5勝(3敗)、防御率1・97と抜群の相性を誇る相手に対し、この日もテンポよく制球。初回こそ、先頭の大盛の安打と自らの犠打処理のミスなども絡み1点を失ったが、その後は盤石の内容。直球、カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップなどを織り交ぜ、2回、3回を3者凡退、4回まで無四球2安打と安定したパフォーマンスだった。

 降板後の本人は「ちょっとストレートの精度が悪すぎて消化不良だった」と語ったが、矢野燿大監督(53)は「こっちが何か言うこともないし、しっかり結果でも出してくれている」と信頼は揺るぎない。投手陣のなかでも随一の安定感を誇る右腕は、開幕2カード目の広島3連戦に投入されることが決定的となった。