プロ野球を統括する日本野球機構(NPB)とサッカー・Jリーグ合同の第50回「新型コロナウイルス対策連絡会議」が7日、オンライン形式で開かれた。

 2020年3月3日から始まった同会議は隔週開催を基本とし、この日で節目の50回目を迎えた。会議終了後、オンラインで会見に応じたNPBの斉藤惇コミッショナー(82)はこれまでの足かけ2年にわたる歩みについて「プロ野球とJリーグ、非常に仲良く1つの問題に取り組ませていただいた」と感慨深げに振り返った。その上で今月25日から同時開幕を迎えるセ・パ両リーグ公式戦に関しても触れ「我々がここ(同会議)から得た教訓はしっかりマスク、しっかりワクチン、しっかり検査、この3つをやるしかないということ。これをしっかりやれば、あとはもう社会的対応を拡大しなきゃいけないという考えを持っている。従って、できれば制限のない観客をお招きしてスタートしたいと思っている」とあらためて強調した。

 一方、今月15日に任期満了で同職を退任となるJリーグの村井満チェアマン(62)は「野球界の懐の深さに救われていたというか、Jリーグ単独では全く成し得なかったと思う。(同会議に出席する専門家メンバーの)先生方の助言があり、野球界との連動があり、ここまで来れたなと感じている」とコメント。今回が最後の出席となる同会議の成果に確かな手ごたえを感じながら、しみじみと語っていた。