ソフトバンク「佐々木朗希はもっとスピード出ると思っていた」5回零封許し…進化と弱点確認

2022年03月05日 20時30分

ロッテ・佐々木朗(奥)と対戦したソフトバンク打線は…(東スポWeb)
ロッテ・佐々木朗(奥)と対戦したソフトバンク打線は…(東スポWeb)

 進化する「令和の怪物」を目の当たりにした。今季V奪回を狙うソフトバンクの前に大きく立ちはだかるであろうロッテの剛腕・佐々木朗希投手(20)。5日のオープン戦(ペイペイ)で今年初対戦し、5回2安打、9三振を喫して1点も奪えなかった。

 試合は1―0で競り勝ったが、怪物右腕には完敗だった。自己最速タイの163キロの真っすぐに打者は当然のように差し込まれ、そこに150キロに迫るフォークが来ると手も足も出なかった。投げ合った東浜が「支配していた。末恐ろしい」と賛辞を送る投球。シーズン本番に向けて対策の練り直しを迫られることになった。

 試合前、藤本博史監督(58)は剛腕対策をこう明かしていた。「真っすぐ・フォークの投手っていうのは普通、打撃コーチはセンター返しって言うんだけど、それじゃあファウルになる」。先月末、宮崎でのオリックスとのオープン戦で千賀が8安打を浴びたゲームをヒントにした。「オリックスの若い選手は早く準備して引っ張ってきた」。同じ狙いで指示したが「あのフォークが厄介もん」と、オリックスの千賀対策を参考にした攻略法は通用しなかった。

 だが、ただ抑えられたわけではない。シーズン前の対戦は怪物の進化を見極める絶好の機会。佐々木朗が走者を背負うと、あえて大きめのリードで揺さぶり、けん制球を投げさせた。未完の大器ゆえにクイック、けん制、バント処理…投げる以外にも弱点はある。どこを突けば圧倒的投球を崩せるのか。昨季はシーズンで一度だけの対戦。この日が2度目の直接対決だっただけに、称賛の裏で表には出せない発見もあったはずだ。

 チーム内からは「本物の怪物だ…」との声が聞こえる一方で「もっとスピードが出ると思っていた」という冷静な声も。すなわち「まだまだこんなもんじゃない」との評価で、この日のパフォーマンス以上の投球を想定して徹底対策が行われることは必至だ。「打てないまま終わったらプロじゃない」(藤本監督)。厄介なのは百も承知。今後、幾度も繰り広げられる稀代の剛腕との対決に鷹が燃えている。

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