逆転での開幕ローテ入りの可能性が浮上した。広島・遠藤淳志投手(22)が5日の西武とのオープン戦(マツダ)に0―1の6回に登板。3回を被安打2、与四球2も無失点の粘投を見せた。混とんとする先発ローテ争いに名乗りを上げた。

 遠藤は「(自身の)初回(の6回)はちょっと力んでコースを狙いすぎたと思うが、2回以降は落ち着いて投げることができた。良かったと思う」と笑顔を見せた。開幕まで3週間を切ったが、先発ローテの5、6番手はまだ決まっていない。

 ローテ候補だったドラ2の森、玉村、小林は前のカードのDeNA戦でいずれも打ち込まれた。佐々岡監督は「3人の中で考えていたけど、なかなか結果が出なかった。今日の投球だと(遠藤が)競争の中に入っていける」と話した。

 遠藤は昨年、序盤に2試合に先発したものの、二軍に降格するとそのままシーズンを終えた。悔しい1年だっただけに、今年にかける思いは強く「とにかくゼロで抑えることだけ意識して自分の投球をするだけ。頑張っていければ」と語った。