ムードは良くなったが… 矢野阪神に〝引き締め役〟出現熱望の声

2022年03月04日 05時15分

ノックを行う井上ヘッド(右)と矢野監督(東スポWeb)
ノックを行う井上ヘッド(右)と矢野監督(東スポWeb)

 V奪回の鍵を握るのは――。キャンプを終え、本拠地・甲子園に帰還した阪神は3日に全体練習を行った。いよいよ25日の開幕に向けて本格化するオープン戦に、矢野燿大監督(53)も「(ここまでは)順調にやれていると思う。ファンの人も楽しみにしているだろうし、いい形のものをみせていきたい」と表情を引き締めている。

 失策数は4年連続で12球団最多。今キャンプではケースノックなど多くの守備練習をメニューに組み込んだ。それでも2月27日のヤクルト戦(浦添)では1試合だけで3失策。課題克服に、まだまだ道半ばだ。

 この日の全体練習でも投内連係、シートノックなどの守備練習に時間を多く割いた。井上ヘッドコーチも「練習のための練習になってしまわないように。連係プレーなどでは声をしっかり出し合い、優先順位を確認するよう選手たちに伝えた」と振り返った。

 キャンプでは近本、糸原ら主力選手が、声出しの場で矢野監督や井上ヘッドを再三〝イジる〟などチーム内のムードは明るい。「苦しい練習を楽しむ」「積極的に挑んだ結果のミスは責めない」などの指揮官の哲学もすっかり浸透した。

 一方で、守備練習などでミスが起きた際、ムードを引き締めようとする声がチーム内からなかなか上がってこなかった。そんな〝体質〟を疑問視する声は球界OBを中心に多く聞かれ、球団関係者も「矢野監督の方針もあってチームのムードは本当に良くなった。それでも締める時は締めることができるチームリーダーが出てきてほしい」と〝引き締め役〟の出現を熱望している。

 新主将の坂本、選手会長の近本、前キャプテンの大山、ムードメーカーの糸原など、アラサー世代の中心選手たちが、今季はどのようにリーダーシップを発揮してチームをけん引してくれるのか、興味は尽きない。

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