「考えすぎるくらい考えていい」ソフトバンク・王会長が〝乱調〟投手陣に説いた脳内準備の重要性

2022年02月24日 06時15分

投手陣に訓示する王貞治球団会長(東スポWeb)
投手陣に訓示する王貞治球団会長(東スポWeb)

 王ゲキが炸裂だ。今季から特別チームアドバイザー兼務となって現場復帰したソフトバンクの王貞治球団会長(81)が23日の西武との練習試合で11安打7四球と乱調だった投手陣に〝緊急ミーティング〟を行った。

 試合後、投手陣のもとにわざわざ足を運び「打者は来たボールに対してだけど、投手は自分が先手でやれるわけだから。『俺はこうしたいんだ』という思いをボールに乗せてほしいんだ。ゴロを打たせたい、バットをへし折りたい、三振を取りたいんだとか。自分の意志をマウンドで表してほしいんだ」と声を大にして訴えた。

 特に力を込めたのが、本番前に脳内で準備することの大切さだ。「試合になって考えるんじゃなくて、事前に『俺はこうするんだ』という組み立てをやってほしい。俺たちがやっていた時代の江夏(豊)や堀内(恒夫)だったりに聞くと、いつも空想の試合をやっていた。打者が誰で、点差がどうでと、場面をしょっちゅう考えていた。投手は考えすぎるくらい考えていい」

 王会長は近年のトレーニング面や技術面の向上には目を見張っている。ただ、チームには投げる球は良くても、実戦で表現できていない投手も多い。マウンドであれこれと考えすぎて自滅するケースもある。歯がゆい思いがあるのだろう。登板前の段階であらゆる状況を想定して考えに考え抜き、打者に対峙してからは自らが導き出した意志を表現してほしいというわけだ。

 この日は午前中に二軍が練習を行っているサブ球場に出向き、渡辺陸、谷川原らを熱く指導。試合中もスタメンから外れたリチャードを「2回までここで試合を見るようにするから来なさい」と球団ブースに呼び、5打席無安打だった前日の試合を振り返りながら〝帝王学〟を伝授した。

 選手に勝負の心構えを説いた冊子を配り「結果の出し方を研究してほしい」と話す王会長。日本一奪回を目指すチームにあって、成功者のメンタリティーの伝道師となっている。

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