ソフトバンクが投打ともに精彩を欠き、23日の西武との練習試合(宮崎アイビー)に0―8で敗れた。

 気温が冷え込んだ中での試合を終えて、藤本監督は「打撃陣も寒かったけどね。サインも何も出せなかったよ」と自虐的に切り出した。

 終始、穏やかな受け答えながら、3安打の打線には「競争どころか、どんどん評価を下げていくばっかりですもんね。今日は誰もいいところはありません」とピシャリ。

 また、11安打7四球8失点のバッテリーには「捕手のリードも悪いです。ストライク投げられないと思ったら真っすぐばっかり投げてね。打者感覚では、ほとんど真っすぐを打たれているわけだから。真っすぐで抑えるべきところを変化球でボール、ボールになっているわけやから。バッテリーコーチを叱っときました」と言葉を向けた。

 試合後の選手への声かけについては「言うたらなんぼでも出てくるからね。ドンドン腹立ってくるから『切り替えていきましょう』だけですよ」とのことだが、もちろん言葉通り切り替えての奮起を期待している。

「1年間、ずっといいことばかりあるわけではない。今日の反省を踏まえて明日の試合どうなるか。明日のロッテ戦でしっかりやってくれることを期待してます」。奮起の猛アピールを心待ちにしていた。