開幕ローテ入りが確定しているソフトバンク・和田毅投手(40)が念願のカットボール習得に一歩前進した。宮崎春季キャンプの20日、紅白戦に白組の2番手で登板。予定の2イニングを1安打無失点に抑えた。

 さわやかな笑顔が投球内容を物語っていた。この日は習得中のカットボールを多投。柳田を力ない遊飛に打ち取るなど好感触を得た。「球界を代表する打者からああいう反応を得られたのは、僕にとっても勇気づけられるボールだった」。多くの打者が「真っすぐだと思って振って、打ち損じたりとかしているので、それを意識してくれれば真っすぐもより生きてくると思う」と手応え十分の様子だった。

 21日に41歳の誕生日を迎えるチーム最年長左腕。40歳最後の登板に「打たれても打たれなくてもいい記念になると思っていた」と語ったが、収穫たっぷりの一日となった。