巨人・原辰徳監督(63)が17日、対外試合で沈黙している大城卓三捕手(29)と岸田行倫捕手(25)に喝を入れた。

 この日はロッテとの練習試合(那覇)が行われ、7回からマスクをかぶった山瀬慎之助捕手(20)が8回の第1打席で右前適時打を放った。2次キャンプから一軍に昇格した山瀬にとっては、これが今季初の対外試合、しかも初打席でいきなり結果を残す形となった。

 かねて山瀬の鉄砲肩をベタ褒めしてきた原監督は「ああいったバッティング、ヒットも出ると自信になるでしょうね」と若武者の〝一発回答〟に表情も緩んだ。ただ、正捕手不在で「横一線」での競争を求める捕手陣には「俺は打てるキャッチャーが好き」と明言している。

 そのため、返す刀で矛先は暗に一軍キャンプメンバーの大城と岸田に向けられた。「キャッチャーで(山瀬が)初めて打ったんじゃないの? 1打席しかないのに」。この日、「4番・DH」で先発出場した大城は4打数無安打、「5番・捕手」も3打数無安打に終わった。対外試合はまだ2試合ながら、合計すると大城は8の0、岸田も7の0。入団3年目で一軍公式戦出場がない山瀬がこのまま突き抜けていくのか、それとも大城&岸田が次戦以降に巻き返していくのか――。