来日2年目を迎えた阪神の助っ人メル・ロハス・ジュニア外野手(31)が活躍できるかどうか、他球団関係者も興味深く見守っている。

 2020年まで韓国プロ野球のKTに在籍していたロハスは同年オフ、巨人やオリックスなどの複数球団による争奪戦の末、推定年俸2億6000万円の2年契約で阪神入り。移籍前年の20年には打率3割4分9厘、47本塁打、135打点で2冠王となったが、来日1年目の昨季は新型コロナ禍のため来日が遅れ、5月に一軍デビュー。出場60試合で打率2割1分7厘、8本塁打、21打点と期待を裏切った。

 近年の阪神は18年のウィリン・ロサリオ、20~21年に在籍したジェリー・サンズなど韓国で活躍した選手を積極的に獲得してきたが、いずれも期待通りの働きだったとは言い難い。パ・リーグ球団で外国人選手獲得に携わる渉外担当者は「日本で活躍した、しないは別にして、彼らは阪神以外でも獲得リストに載っていた選手。中でもロハスはどこも高く評価していた。阪神は特に韓国リーグに強いが、仮にロハスが2年目も結果を残せないとなると、我々も考えざるを得ないよ」と打ち明ける。

 近年の韓国は打高投低の傾向にあり、日本の投手レベルのほうが上だとされている。前出の渉外担当者は「今年のロハスは順調にキャンプに入れましたし、日本の環境にも慣れ、去年と同じ轍は踏まないと思いますよ」と話すが…。ロハスが勝負の2年目で本領発揮とならなければ、今オフ以降の各球団による助っ人探しに影響を及ぼす可能性もありそうだ。