〝一発快投″でA組昇格をゲットした。昨年12月にソフトバンクと育成契約を結んだ元広島の藤井皓哉投手(25)が宮崎春季キャンプの16日、紅白戦に初登板。鮮烈な鷹デビューを飾った。

 この日、B組から参加した右腕は強風の中、最速150キロをマークして2回無安打無失点。藤本博史監督(58)も「真っすぐもズドーンって来るし、スライダーもキレがいい。選手に感想を聞いたら今宮もびっくりしていた。今日一番の目玉。支配下(登録)に近い」と高評価した。

 藤井は、おかやま山陽高から2014年ドラフト4位でカープに入団。6年間で14試合に登板して1勝0敗1ホールド、防御率7・94の成績を残した。一昨年オフに戦力外となり退団。昨季は独立リーグの高知でプレーしていた。

「競争」をテーマに掲げて始まった春季キャンプで、最初に巡ってきたチャンスを一発でモノにした藤井。同じくこの日の紅白戦で好投を見せた育成右腕の中村亮太投手(23)とともに、17日から主力中心のA組昇格が決定した。

 なお、2人と入れ替わる形で奥村と高橋純がB組に降格。サバイバルの熱が徐々に高まってきた宮崎で〝掘り出し物″の新戦力が新風を吹き込んだ。