天国の恩師に思いをめぐらせた。ヤクルトは11日、2年前のこの日に84歳で逝去した野村克也氏に黙とうを捧げた。楽天時代の野村監督から指導を受けた嶋基宏捕手兼コーチ補佐(37)も他の首脳陣、選手とともに全体練習前に黙とう。

 嶋は「よくベンチで立って怒られたかなってのは思い出します」と苦笑い。野村氏の印象に残った言葉を問われると「一つというのは難しいですけど、僕がプロに入り、捕手としていろんなイロハを教えていただいた監督なので、本当に感謝しています」と話した。

 同じ〝野村門下生〟の古田敦也氏(56)が昨年から2年連続で臨時コーチを務めている。昨年は二軍キャンプだったため、今年初めて古田氏からの直接指導を受けた嶋は「こうやって一緒にグラウンドで野球ができているだけで、僕は夢のような感じ」と笑みを浮かべた。

「古田さんが日本シリーズで活躍されてたのを、テレビでしか見たことなかった。その方と一緒にグラウンドでこうやって練習ができるのは幸せだな、と思って日々やらせてもらってます」とうれしそうだった。