ソフトバンク・王貞治球団会長兼特別チームアドバイザー(81)が宮崎春季キャンプの10日、B組の若鷹を精力的に指導した。メイン球場でのA組フリー打撃で柳田、松田、グラシアルが競い合うように大飛球を飛ばす裏で、王会長の姿は隣接するサブ球場にあった。

 まず、この日から宮崎キャンプに合流した佐藤直樹外野手(23)にロックオン。ティー打撃の様子をひと通り見守った後「形にとらわれず、とにかく芯に当てることを意識するんだ」と助言を送り、その後も渡辺陸捕手(21)を付きっきりで指導するなど若鷹たちに熱い視線を注ぎ続けた。

 小久保二軍監督、さらには城島球団会長付特別アドバイザーがそろい踏みとなった空間には、ピリッと引き締まった空気が漂っていた。