ソフトバンクの宮崎キャンプで話題を呼んでいる巨大な〝ふわふわ藤本〟が、九州を旅することになった。球団関係者は「おかげさまでキャンプ地の新たな〝ランドマーク〟として好評を博しています。九州各地の遠征にも帯同する予定です」と話した。

 指揮官をキャラクター化した巨大なエア遊具はキャンプ初日に登場し、現在は土日に球場の前に鎮座している。思わぬ光景に来場したファンの撮影スポットとしても大人気。今や遊具というよりは、むしろシンボル的なモニュメントとなっている。

 そこで浮上したのが〝九州行脚〟だ。ソフトバンクは「ファイト! 九州」と銘打ち、九州各地で主催試合を行う。今季は4月と5月に長崎、北九州、鹿児島、宮崎に遠征する。9日には各県の県鳥がタカとともにデザインされた水色の専用ユニホームが発表された。そこに指揮官マスコットも登場するというわけだ。

 何より藤本監督が「かわいいじゃないですか。あれ、ペイペイドームに持って帰ってもらいたいですよね」と〝歓迎〟してくれていることに球団サイドも感謝しきり。8日には指揮官がデザインしたヒゲシールも配布された。「ファンの人が少しでも喜んでくれるならと、営業的なことも考えて対応していただけるのはありがたい限りです」(前出の関係者)。もちろん、さらなる指揮官グッズも検討中だ。

 決して派手さはない中でも、フロントが〝名より実〟を取ってチームの指揮を託した藤本監督。日本一となり公約通りに自慢のヒゲを剃るころには、人気面もうなぎ上りとなっている可能性も十分にありそうだ。