巨人2年目の中山礼都内野手(19)が主砲・岡本和真内野手(25)から打撃の〝極意〟を吸収中だ。

 昨季は二軍戦で打率3割9厘をマークし、今季は一軍定着、しかも主将・坂本の定位置である遊撃のレギュラー奪取を大目標に掲げる。もちろん、一朝一夕にはいかないが、宮崎での春季キャンプでは一軍に名を連ね、走攻守で鍛錬を重ねている。キャンプインから約1週間が経過した8日、中山は中でも「和真さんのバッティングを見て飛ばし方、ボールへのバットの入れ方をいろいろ盗みながらやっています」と告白した。

 岡本和は2年連続で2冠に輝くなど、今や押しも押されもせぬ不動の4番打者に成長。中山は岡本和と自主トレをともにしたが、主に吉川から守備を学ぶことに重点を置いていた。しかし「キャンプに入ってから自分の打撃で思うところがあった。前の班で和真さんの打撃を見る機会があったので、いろいろ学ばせていただきました」という。

 11日には2次キャンプ地・沖縄行きの切符をかけた紅白戦が行われる。「1試合で結果を残せるように。そのプレッシャーに打ち勝てるように練習からイメージしてやりたい」。〝岡本先生〟から学んだ打撃を生かし、首脳陣をうならせることができるか見ものだ。