ソフトバンク宮崎春季キャンプは第1クール最終日の3日、投手がフリー打撃に登板する実戦形式の練習が行われ、若鷹が猛アピールした。中でも藤本監督の目に留まったのは、高卒2年目の川原田純平内野手(19)。かねて守備センスを絶賛されてきた逸材は、課題の打撃で成長の跡を見せた。

 この日、登板した投手の中で最も実績ある武田翔太投手(28)と対戦。19スイングで安打性の当たり8本と大いに気を吐いた。クール総括で練習後に取材対応した藤本監督は「芯で捉えていた川原田は良かった」と一番に名前を挙げて評価。昨秋からライナー性の打球を意識した打撃を直接指導してきた指揮官は「本人は井端(弘和=元中日)とか宮本(慎也=元ヤクルト)とか、そういう打者になりたいっていう目標を持ってやっている。もちろんまだまだやけど、近づいてきているんじゃないかな」と、目に見える打撃面の成長を喜んだ。

 王会長が昨秋から絶賛ロックオン中の同じく高卒2年目の大砲候補・井上朋也内野手(19)とともに主力中心のA組に抜擢される中、期待通りのアピールを見せている。