プロ野球12球団が1日に各地で一斉にキャンプインした。注目の日本ハム・新庄剛志監督(50)は、二軍キャンプ地の沖縄・国頭村で精力的に若手指導に取り組んだが、球場のスタンドには「ニセ新庄」が出現。報道陣が騒然とする一幕もあった。いったいこの人物は何者なのか。いずれにせよビッグボス率いる新生ファイターズは、今後も話題に事欠かないキャンプとなりそうだ。


 新庄監督が二軍キャンプ地を訪れた1日、かいぎんスタジアム国頭のスタンドにはBIG BOSSの姿をそっと遠目から見守る〝BIT BOSS〟(年齢不詳)の姿があった。

 ツバ付きのニット帽にティアドロップ型のサングラス、ワインレッドのシャツに編み込みの入ったフレアジーンズとビッグボスにインスパイアされた風貌で報道陣、一般ファンの視線を集めていたこの男性。聞けば「東京で仕事をしていたが、コロナでワーケーションとなり、1月から那覇にいる」という長年の日本ハムファンで、ビッグボスファンなのだという。

 ファッションへのこだわりは強いが「お金がないので安く済ませないといけない。だからズボンもボロボロなんです」と〝ビットボス〟は控えめに笑う。

 本人は熱狂的なビッグボスファンであるにも関わらず、指揮官が球場入りした際には2階の踊り場から、グラウンドで選手を指導している最中もスタンド最上段から遠目にあこがれの人に熱視線を送るだけ。決してその距離を詰めようとはしない。

「コロナの影響で迷惑をかけたくないので近くには寄りません」と、どこまでも謙虚な〝ビットボス〟。2日の名護「BIG組」練習はもちろん、8日に組まれている阪神との練習試合(宜野座)も含め、2月中は可能な限りビッグボスを追いかけるつもりだ。もちろん適度な距離を保って。