巨人の二軍合同自主トレが27日からジャイアンツ球場で行われ、川相昌弘ファーム総監督(57)が野手陣にノックの雨を降らせた。

 サブグラウンドで行われた内野ノックには、春季キャンプで二軍スタートとなる若林や増田大、湯浅らが参加。そこでノッカー役を務めたのは現役時代にゴールデングラブ賞を6度(1989年~91年、93年、94年、96年)受賞し、今季から指導者として巨人に復帰した川相総監督だった。

 川相総監督は打球にスライスなどさまざまな回転をかけながら「優しいやつ(ゴロの打球)ほどしっかりー!」とアドバイスを送りつつ、ミスをして〝おかわり〟を要求した選手には「よく聞こえなかったな。もう一丁!」と鋭い打球を飛ばした。

 そんななかで今季で高卒5年目の湯浅大内野手(21)には「ゴールデングラブ、頼むよ!」と大きな期待をかけたかと思えば「ウチにも『ダイ』って犬がいるな…」とポツリ。強弱と硬軟を織り交ぜたノックで笑いを誘い、ナインを鼓舞し続けた。

 一方、川相総監督の隣でノッカーとなったのは昨季限りで引退した元投手の大竹寛巡回トレーニング統括補佐(37)だった。まだまだ不慣れなノックで時折打ち損じてしまい「あーっ! ごめんごめんごめん!」と平謝り。天性の癒やしキャラらしく、こちらも絶妙な〝味〟をかもしだしていた。