ソフトバンクの石川柊太投手(30)が26日、今季ブレークが期待される剛腕のフィジカルを絶賛した。

 かねて、盟友の千賀らと意識を高め合って野球に向き合ってきた育成出身右腕。このオフは宮古島での合同自主トレに、創価大学の後輩でもある田中正義投手(27)が加わった。「もう、すごかったです。トレーニングもピカイチ。何でも測定は一番。千賀が全然ついていけないみたいな感じ。千賀を置いていけるくらいのポテンシャルを見せてもらった」と田中の素質に驚愕したことを明かした。

 その上で「それ(ポテンシャル)だけでもダメなんだと自分の中で思った。正義がそれをどう思っているかは、正義が考えればいい。ボールを持ってグラウンド上でどうするかができれば、鬼に金棒だなって思いました」。才能豊かな後輩を目の当たりにしたことで、自身も肉体的進化を追い求めつつ、技術や野球への考え方を深めてさらなるレベルアップを誓った。

 この日は福岡・筑後のファーム施設で自主トレを公開した石川。昨年12月に節目の30歳を迎えた右腕は「和田さんと話して『年を取ってくるとやることが増えるよね』って話になって、呼吸を大事にしていこうとなった。これまでも4年くらいやってるんですけど、自分の中で優先順位を上げました」と練習前に呼吸法を意識した準備運動を行うなど、アプローチに変化が生まれたことを明かした。

 キャリアハイとV奪回を誓う2022年。新たな刺激を受けて、球春到来を前に気合十分だ。