中日のドラフト2位・鵜飼航丞(こうすけ)外野手(22=駒大)が、憧れの福留孝介外野手(44)と初対面を果たし、大感激した。

 24日にナゴヤ球場での新人合同自主トレ中に、今年初めて同球場を訪れた福留と遭遇。すかさず「駒沢大学出身の鵜飼航丞です」とあいさつすると福留から「よろしくな。(体が)大きいな」と声をかけられて「うれしかった」と笑顔で打ち明ける。

 地元・名古屋出身の鵜飼は小学生のときから竜党。よく自転車に乗ってナゴヤドーム(現バンテリンドーム)まで駆けつけ、憧れの福留らに熱視線を送っていた。2月1日からの沖縄春季キャンプでは福留と同じ一軍の北谷スタートが決定。それだけに鵜飼は現役最年長を質問攻めにして丸裸にするつもりだ

 福留に対して「どんな球も引っ張れて速球に対して強いイメージがあるので、その対応を聞いてみたい。すごくバットに(ボールを)長く乗せるのがうまいし、フォロースルーも大きいのでそれも聞いてみたい。すべてのホームランが美しい」と心酔している。

 その上で「プロでは速いボールを打てなければやっていけない。まずはそれを打てるように、このキャンプの課題にしていきたい。不得意ではないが、大学とはキレも全然違う。プロでは真っすぐに差されるかもしれないので、そこの壁はブチ破らないといけない」と意気込んでいる。

 さらに福留以外のコウスケにも興味津々だ。いずれも五輪で金メダルを獲得した競泳界のレジェンド・北島康介と萩野公介も同じ「コウスケ」だが「自分の名前と一緒の人は自然と好きになってしまうんです」と打ち明ける。

 福留はルーキーイヤーにいきなり132試合に出場し、打率2割8分4厘をマーク。本塁打は16本も放っており、鵜飼は「すごいです。正直、今の僕にはイメージできないです。雲の上の存在です」と尊敬のまなざしを送るが、同じ「コウスケ」として少しでも近づけるように意地を見せたいところだ。