中日の高橋宏斗投手(19)が新フォームに手応えを感じている。

 21日はナゴヤ球場に隣接する室内練習場のブルペンで50球の投げ込みを披露。これまでのノーワインドアップから、今年はセットポジションに取り組んでおり「柳さんのように、いきなりクイックで始めたりとかも徐々にやっているが、問題ない。投球の幅もすごく広がって、打者のテンポも崩すこともできると思うのでやりたい」と明かした。

 今オフは福谷とともに自主トレを行い、三重・津市内の「みどりクリニック」でフォーム改造にも着手。「すごく見映えが良くなった。去年までは肩やヒジに負担のかかるような投げ方をしていたが、自分の感覚の中で股関節が使えて、肩甲骨もしっかり回って腕が振れているので、今は体全体を使って投げることができている」とニヤリ。

 そのため「同じスピードでも質が違うし、打者からも嫌がられるような直球が投げられるようになっていると思う」と好感触を得ている。

 高卒2年目で初の一軍キャンプスタートが決定。それでも投手は24人の大所帯とあって「これだけの人数の投手が一軍にいるので、安心したという気持ちは全くない。この中で蹴落とし合いになるので、そこで勝ち残っていかないといけない」と気を引き締めている。

 昨季は高卒2年目でヤクルト・奥川(9勝4敗)とオリックス・宮城(13勝4敗)がチームのリーグ優勝に大貢献。それだけに「2年目で活躍している選手を、テレビや記事で見ていた。自分もそれぐらいの期待をかけられているとは思うので、しっかり結果は最低限、残していきたい」と意気込んでいる。