西武・辻発彦監督(63)が19日、先発陣に7イニング以上の登板ノルマを求めた。

 12球団監督会議の議長を務めた指揮官は3シーズンぶりに延長12回制が復活する今季の戦い方に関し、より重要度が増してくる先発投手陣の奮起を促した。

「当然ベンチ入りのピッチャーの数も増えてくるし、先発に1イニングでも多く投げてもらわないと、しわ寄せが中継ぎに来る。先発ピッチャーも延長12回となると当然考えますよ。そのぐらい責任を持って、先発が最低でも7回まで投げてくれれば、後ろの投手も助かる」

 こう語った辻監督は続けて「そのためには打線が頑張ってくれれば多少点を取られたって球数があれば引っ張ることができるし、やっぱり(投打の)バランスだから。投手は投手で頑張る。野手は野手で頑張っていく」と結んだ。

 9回打ち切り制だった昨年、西武先発陣の平均登板回数はリーグワーストの5・45。あてにしてはいけないが、そこに4球団競合のドラフト1位左腕・隅田、同2位・佐藤が期待通りのサプライズを起こし、新外国人右腕・スミス、同左腕・エンスが絡んでいってほしいと願う西武だ。