中日の新主将に注目が集まっている。立浪和義監督(52)は就任後の12月に野手は大島洋平(36)、投手は大野雄大(33)をキャプテンに指名。これが「チームのムードを明るく変えるのではないか」と期待されている。

 2人には主将就任に際して指揮官から直接電話があった。「1年間、試合に出ることが目標。キャプテンマークをつける以上はずっと試合に出続けないといけない」(大島)、「ベテランの域に差し掛かっているし、ここから落ちていくのではなく、もう一回上げて、引っ張っていってほしいというメッセージだと思う」(大野雄)と奮起を誓っている。

 チーム事情に詳しい関係者は「主将に指名されたこともあってか、大野の年賀状はヤル気に満ちあふれた内容だった。大島も例年以上に張り切っているし、野手と投手、それぞれにキャプテンを決めたのは良かったんじゃないか」とキャプテン2人制に大賛成。そのうえで「中日の選手はベンチであまり喜怒哀楽を出さないでしょ。大島もそんなに表情を出すタイプじゃないけど、キャプテンになったことでチームを盛り上げようとするはず。去年のヤクルトなんて若手もベテランもみんなベンチで声を出してすごく盛り上がっていた。立浪監督はそういうところも期待しているのではないか」と分析する。

 ベテラン2人が率先して盛り上げていけば、チームの雰囲気も変わるはず。今年の中日は2人の主将の動向にも注目だ。