ビッグボスのショックはいかほどか…。日本ハムは17日、清宮幸太郎内野手(22)が16日のPCR検査で新型コロナウイルス陽性判定を受けたことを発表。球団によれば清宮は現在、保健所の指示により療養機関で隔離静養中という。

 1月に入り清宮は佐賀県内でソフトバンク・柳田、ロッテ・安田らとの合同自主トレに参加。12日の自主トレ公開日には100キロ超から94キロにまで大幅減量した肉体を披露しながら「体はもうちょっと(状態が)上がってくる。1日から迷いなく行けるような準備をここでしたいなと思います」と来月1日から始まる春季キャンプ(沖縄)での猛アピールへ余念がない様子を見せていた。

 それが一転、まさかの隔離療養による「一時停止」を余儀なくされたのだから、悔しさは計り知れない。だが、その思いはビックボスこと新庄剛志監督(49)も同じだろう。

 日本ハムの指揮官に就任した後の11月、同監督はここ数年伸び悩む将来の大砲候補に奮起を促すべく、ダイエットを指令。清宮は期待に応えるべく、節制しながら体作りを行っていた。

 その成果が見え始めたためか、新庄監督は11日に自身のインスタグラムで清宮の近影とともに本人の肉体改造に言及。「見てもわかるようにかなり絞れてるの皆さんわかりますか!? うちの清宮くん!! 柳田君より成績が良くなったりして」と絶賛していた。

 チームはオフに昨季まで攻撃陣の主力だった大田、西川と契約せず「ノンテンダー」として事実上放出。その穴埋め候補の1人に挙げられていたのが、プロ5年目を迎える清宮だった。現時点で清宮のキャンプイン予定に変更はない模様だが、隔離期間や体調次第では出遅れる可能性も否めないだけに、チームを預かる指揮官としては気になるはずだ。

 ビックボスの開幕プランは軌道修正を迫られるのか――。ともあれ、今は清宮の一日も早い回復を祈るしかない。