巨人の大竹寛巡回トレーニング統括補佐(38)の愛されキャラが爆発中だ。

 ジャイアンツ球場で16日に行われた新人合同自主トレで、大竹補佐は新人17選手に20分間にわたってノックの雨を降らせた。ただ、昨季までの20年間の現役生活は投手として活躍。ノッカー役を務めることはほとんどなく、不慣れことはやむを得ない。15日には「いい打球を打てているか心配なんですけど」と苦笑いしていたが、図らずもその予感は〝的中〟してしまった。

 序盤こそ「今日はポロポロ(とエラーを)しないねえ!」と新人たちを鼓舞しながら自身も快調に飛ばしていたが、自ら上げたトスをうっかり空振り…。すると、新人たちから一斉に「オーイ!」とまさかのツッコミが入り、大竹統括は「『オーイ』って言われた…」と思わず頭をかいた。

 それでも「たまに空振りあるから!」となかば強引に仕切り直し、終盤には新人たちから「ショーバン、お願いします!」とショートバウンドの打球をリクエストされた。大竹総括も要求に応えてバットを振ったものの、あえなくボテボテのゴロに…。すかさず「なし!」と〝なかったこと〟にしてノックを再開した。

 何はともあれ、現役時代に「ブルペンのオアシス」とも呼ばれた愛されキャラは健在。年齢や世代といった枠を超えた人柄で、新人たちの練習に癒しももたらしていた。