中日・根尾昂外野手(21)が15日、大阪・貝塚市内の日本生命グラウンドで大島洋平外野手(36)、高橋周平内野手(27)らと行っている自主トレを公開。この練習グループには昨年に続いてロッテの藤原恭大外野手(21)も参加しているが「とにかく負けないようにやりたいと思います」と大阪桐蔭高時代のチームメイトへのライバル心をあらわにした。

 根尾は昨年、開幕スタメンを勝ち取ったもののシーズン途中で二軍落ち。打率1割7分8厘、1本塁打、16打点と不本意な成績に終わった。立浪監督指令で今季は外野手一本で勝負するが、打たないことには試合に出られない。何よりこだわるのが打率アップだ。

「打率があまりにも低いので2割5、6分を目指して、ゆくゆくは3割以上をもちろん目指すつもり。この自主トレでいい感覚をつかめているのでそこを固めて、打率を上げていきます」と燃えている。

 そんな根尾をさらに熱くさせているのが藤原の存在だ。昨年は打率2割1分7厘、5本塁打、22打点と全て根尾を上回った。特に夏場は大暴れ。7・8月はフル出場で打率3割4分8厘、5本塁打、15打点で月間MVPを獲得している。

 自主トレでは一緒にトレーニングを行っているが「ウエイトとかトレーニングは負けてないです。野球で負けないように頑張ります」ときっぱり。

 続けて「(藤原は)高校のころからトリプルスリーを目指してやると言ってましたし、昨年、月間MVPをとったときのバッティング見ていてすごいなと思いました。こっちも負けてられない。トリプルスリーの藤原と対戦して負けないぐらいの選手になりたい」と意気込んだ。

 同世代のライバルと切磋琢磨しながらさらに上のレベルを目指す。