ソフトバンクの4年目・甲斐野央投手(25)が、悲鳴を上げながら充実の宮崎トレを過ごしている。

 2年ぶりにチームの守護神・森との自主トレに参加し、早朝から1時間以上かけるランニングメニューを連日消化。「毎朝起きるのが憂うつなくらい、足がすごい悲鳴を上げている。自分の体と相談しながら追い込んでいきたい」と〝森塾〟完走、その先にあるシーズン完走を見据えた。

 責任あるポジションを狙っている。ここ2年は故障の影響で辛酸をなめた最速159キロ右腕。侍ジャパンにまで駆け上がったルーキーイヤーの輝きをもう一度取り戻すべく、苦しいトレーニングにも歯を食いしばっている。

 15日はブルペンに入り、捕手役を買って出た森のミット目がけて力のこもった球を投げ込んだ。「自分のレベルさえ上げられて、それを試合で発揮できれば勝ちパターンで投げられると思うし、投げなければいけないと思っている」。順調な調整ぶりに発する言葉も力強かった。