中日の大塚晶文投手コーチ(49)が14日、正式契約を結び、ナゴヤ球場で就任会見を開いた。

 1996年にドラフト2位で近鉄に入団。03年に中日を経て04年からメジャー入りしパドレス、レンジャーズでも活躍した。現役引退後は15年から2年間は中日の投手コーチ、17年からは編成部の国際渉外担当を務めてきた大塚コーチは「ずっと米国にいたので見ていない選手もいる。早くコミュニケーション取りたい。話しやすい雰囲気をつくって、1年間安定した成績を残せるように。〝すべては勝利のために〟というスローガンに沿ってやっていきたい」と決意を語った。

 一軍のブルペン担当を任されるが、指導モットーについて「投手は十人十色で一人一人の感覚がある。選手の体、考え方、精神面などを細かく聞きながら(指導者の)一言が邪魔になることがあるので気をつけたい。自分の好きなように100%の力を出せるように。コーチの目なんか気にせずやってほしい」と持論を展開した。

 その上で、自身の野球人生がけがで終わってしまったことを教訓とする考えを示唆。「投手コーチにどうだと聞かれたら、4日でも5日でも行けますという投手が大半だと思う。違和感があって2、3日休めば大事に至らない部分もあるので、その辺のチェックは怠らずにやりたい。しっかり信頼関係を築いて本音で言ってもらって、とにかく長い間野球人生を続けてもらいたい」と呼びかけた。