巨人・原辰徳監督(63)が11日、年始の恒例となっている国際武道大で特別講義を行った。
今年はコロナ禍の影響でリモートでの参加となったが、将来ある学生たちへの思いは熱かった。その中で強調したのは「いかに前向きに捉えるか」「ギブアップはしない」という点で「学生諸君、アスリートたちは失敗で大きくなっていく。(失敗は)決してマイナスではない。失敗を糧として『ああ、いい失敗をしたな』と思えるようにすればいい」と語りかけた。
百戦錬磨の指揮官はどんなに大敗を喫しても素早く切り替え、失敗を次につなげる〝ミスター・ポジティブ〟。それはグラウンドでも学生生活でも同様で、原監督は「流されたり、ギブアップしないことだよ。どんな状況であっても前を向く。一歩ずつ進む。前向きにいっておけば、仮に結果が悪くても必ずいい経験、いい糧としてつながる。最初からギブアップの精神から入っていって、仮にいい結果が出たとしても、悪い結果が出たら何も残らない。(コロナ禍で)こういう状況でも、やれることを探そうじゃないかということ。『不屈』よ!」と熱弁をふるった。
今季のチームスローガンも「不屈」。とにかく前だけを見据えてV奪回へ突き進む。