巨人の元木大介ヘッドコーチ兼オフェンスチーフコーチ(50)が10日、新戦力が加わった助っ人勢にも競争を求めた。

 この日、昨季まで投手チーフコーチを務めた宮本和知氏とともに「スカパー! プロ野球セットPresents ジャイアンツファンミーティング2022」に出演。今季の開幕オーダーを占った宮本氏だったが、引っかかったのが5人登録、出場4人の外国人枠の運用だった。

 宮本氏は新助っ人の先発候補・アンドリースとメルセデス、守護神のビエイラとデラロサの投手4人に加え、新助っ人でメジャー通算96発、同98盗塁のポランコが「5番・左翼」で入ると予想。「そうなってくると、ウィーラーと新外国人のウォーカーがもしかしたら外れる可能性が出てきます。このへんはヘッド、どうしますか?」と〝直球質問〟を投げ込んだ。

 これに元木ヘッドは「難しいですね」と苦笑いしながら「本当にオープン戦しだい」とピシャリ。「アンドリースも投げてみないと分からないですし。CC(メルセデス)とか残った選手は分かるからといって自主トレとか手を抜いてやっていたら差がついてしまうので。日本人と一緒で枠を争ってほしい」と言い切った。

 続けて「(ポランコがメジャーで)96発、98盗塁と言っても(その実績は)過去の話なんで。どうだっていいんで」とやると「去年だって韓国で40本、40盗塁したっていつの話だよ。で、アキレス腱を切って帰っちゃったんだから」と昨季のテームズの〝悪夢〟を引き合いに出した。

 ヘッドコーチとしての目線は、あくまでも現在のチームの戦力になれるかどうかのみ。「メジャーで一本も打てなくても、ジャイアンツで打ってくれればいいんだから。(実績は)何にも気にしない。まあでも、ポランコが本当に今でも98盗塁走れるんであれば、1番(打者)でも面白い。2番に置いてもいいと思う。それで(坂本)勇人を5番に置いても面白い」と思いを巡らせていた。

 このほか、多岐にわたった両者の軽妙トークは、CS放送の「日テレジータス」で25日午前0時から放送予定となっている。