広島の育成4位は “特殊兵器” 右腕・坂田怜が窮地から切り開いた「ナックルボール道」

2022年01月08日 05時15分

入寮にあたり、旧友たちからの寄せ書きなどを持参した広島の育成4位・坂田(東スポWeb)
入寮にあたり、旧友たちからの寄せ書きなどを持参した広島の育成4位・坂田(東スポWeb)

 プロの土俵で指名順位は関係ない。昨秋のドラフト会議で広島が指名した11選手の中で、最後の最後に名前を呼ばれた育成4位ルーキーの坂田怜投手(22=中部学院大)が〝ロマン枠入団〟として球団幹部からも大きな期待をかけられている。

 日本では珍しいナックルボールの使い手で、7日に広島・廿日市市内の大野寮に入寮した際には「ナックルボールは日本ではできないと言われているが、球団、そしてファンの皆さんもロマンを感じていると思う。頑張りたいです」と決意を語った。

 大学2年までは最速143キロの本格派右腕だった。劇的に変わったのは2020年3月。心臓に痛みがあり、手術を受けた。その影響で体をひねる動きが難しくなり、球速が落ちた。そこで投げ始めたのが、独特な握りで不規則に変化するナックルボールだった。

 目標にはメジャー通算200勝を誇るティム・ウェイクフィールドの名前を挙げる。まだナックルボーラー歴は浅く、日本に同タイプの投手がほとんどいないため、2012年にメッツで20勝を挙げてサイ・ヤング賞と最多奪三振に輝いたR・A・ディッキーなどの映像を参考にしながら研究を続けているという。

 8日スタートの新人合同自主トレでは「ナックルの精度を上げていこうかなと思います」と意気込む。ひとまず支配下登録を目指す若ゴイは「投げていると日に日に(ナックルが)良くなってくる。一軍での活躍を目指してやっていく」。球筋と違って、目標が揺れることはない。

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