ヤクルトの球団マスコット「つば九郎」が7日、東京都内で契約更改交渉を行い、大幅増となる年俸5万円とヤクルト1000飲み放題、活躍に応じてクーポン券支給の出来高でサインした。昨年12月に2012年以来となる2度目のFA宣言をし、100件以上の企業や自治体からオファーを受けたことから去就が注目されていたが、最後はスワローズ愛を貫いて残留した。

 会見には代理人を務めた中日の球団マスコット「ドアラ」もサプライズで登場。2大マスコットの共闘も功を奏し、暖冬更改をつかんだ。

 つば九郎は「9ねんまえのFAのとき しゃちょうから つばくろうはやくるとすわろーずにいるから つばくろうなんだぞ! でていったら なまえはつかえないぞ。ということばをおもいだしました」「こんなにちーむのみんなふぁんのみんなにきたいされて おかねぢゃない!! きもちです」「じぶんのこころは1つです」などと意思表示し、今季もヤクルトの日本一連覇のため〝一服の清涼剤〟として全力を尽くす姿勢を示した。

 また、会見ではビデオ映像が流され、青木、山田、石川ら主力選手たちがFA宣言のつば九郎に様々なメッセージを送る一幕もあった。その中で高津臣吾監督は「(FA宣言は)痛いけどしょうがない。飛び立つって言ってるわけだろ? 宣言残留はウチは認めていないから、代わりを探す。帰って来る巣はないね」とピシャリ。指揮官の〝痛烈〟な言葉にもめげず、つば九郎は「せったいづけにします」と説得に自身をのぞかせていた。

 最後は「ながいちゃばんげき おつきあい ありがとう。おふのふうぶつし らいねん またあいましょう おいそがしいなか ありがとう」と一発芸〝くるりんぱ〟を見せながら頭を深々と下げていた。