ソフトバンクV奪回に不可欠な投手陣“大再編” OB加藤伸一氏が期待する有望株とは

2022年01月03日 06時15分

ブレークが期待されるソフトバンク・松本(東スポWeb)
ブレークが期待されるソフトバンク・松本(東スポWeb)

【インハイアウトロー 加藤伸一】今季のソフトバンクに期待したいのは、先発投手陣の若手を交えたゼロからの競争だ。昨季は7年ぶりのBクラスとなる4位に終わり、第一目標がV奪回であるのは当然のことだが、同時に将来を見据えた土台作りも必要だと思う。

 先発ローテーションはエース・千賀を筆頭に石川、東浜、外国人のレイが軸として予想される。これに続くベテランの和田や武田、高橋礼らの復活にも期待したいが、ここに若手が食い込んで来てくれないことには未来がない。

 これまでチャンスをもらい、経験を積んできた松本にはそろそろ壁をぶち破ってほしいところ。前任の工藤監督に大きな期待をかけられて起用されてきた笠谷も同様だ。昨季はリリーフで大きな経験を積んだ板東もタイプ的に先発として楽しみな存在。力強い球を投げる杉山、スチュワート、田中も、それぞれ課題はあるものの、球団として育てていかなければならない投手だ。5月末に育成から昇格して一軍を経験した左腕・大関もファームの投球を見て面白いと思っている。

 藤本監督は二、三軍でも監督を歴任しており、多くの若手投手の特徴を知っている上、直面してきた課題も見てきている。藤本監督自身も言っていたようだが、これまでの実績や固定観念にとらわれてはいけない。1年目だからこそ、思い切ってゼロからシャッフルするつもりでキャンプから先発ローテを争わせてほしいと思う。最初から実績のある投手をローテに当て込み、若手をリリーフに回していては長いイニングを投げられる投手は育ってこない。

 昨季のパ・リーグを制したオリックスは、中嶋監督が前年に二軍監督の立場としても見ていた2年目の宮城が13勝を挙げて台頭したことが大きかった。藤本監督のもとで競争の中から一気に素質を開花させる若手投手が出てくれば、未来につながるのはもちろん、結果としてBクラスからのV奪回にも近づくはずだ。(本紙評論家)

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