巨人・原監督「もっと来い」 見えない “呪い” とも戦っていた…誤算だらけの2021年

2021年12月28日 18時00分

新加入だった井納(左)と話す巨人・原監督(東スポWeb)
新加入だった井納(左)と話す巨人・原監督(東スポWeb)

【2021プロ野球残念案件】セ・リーグ3連覇を逃し、3位に転落した原辰徳監督(63)率いる巨人。その敗因をひと言で表現するなら「誤算」に尽きるだろう。

 まずは外国人選手。新型コロナの水際対策の影響で来日がキャンプ後までズレ込み、調整不足だったテームズは一軍デビュー戦(4月27日、ヤクルト戦=神宮)でアキレス腱断裂の重傷を負って帰国。スモークも34試合には出場したが、来日できない家族との生活を選び、残りの契約を破棄して6月に自ら退団した。2人合わせて「メジャー通算292発コンビ」を早々に失い、8月に緊急補強したハイネマンも体調不良を理由に約1か月で帰国…。個々の理由はどうあれ、新顔の助っ人が一人もいなくなってはチーム運営はままならない。

 FA補強も不発に終わった。梶谷は度重なる故障に見舞われ、1番打者を固定できず、井納も鳴かず飛ばずで先発わずか1試合。移籍1年目をほぼファームで過ごし、戦力にならなかった。

 新戦力が機能しなかった上にダメージを倍増させたのが、坂本や吉川らのレギュラー陣による〝時間差〟の故障離脱。復帰の見通しが立てば、他の誰かが離脱する悪循環…。チームはワラをもすがる思いで、シーズン中に異例のおはらいも行ったが、負の連鎖がやむことはなかった。

 何から何まで裏目に出た当時の原監督の心境はどうだったのか。シーズン終了後にこう明かしている。

「『もっと来い、もっと来い』と思いながらさ。『来るな』じゃなくて『もっと来いよ』と。逃げると追いかけてくるから」

 相手チームだけでなく、次々と襲いかかった〝呪い〟にもファイティングポーズをとり続けたという。しかし、結果は周知の通りでお手上げとなった指揮官も「どんどん攻められたよ…」と苦笑いを浮かべながら述懐した。

 そして、〝その後〟はどうなったのか。外国人補強に失敗した国際部では結果責任を問われ、シーズン中からスタッフが配置転換。前任者が更迭され、約2年間も〝空席〟となっていた国際部長には、2021年までコーチを務めた吉村禎章氏が就任した。FAでは今オフの参戦を見送り、助っ人補強と現有戦力の底上げでV奪回を目指していく。シーズンで受けた屈辱はシーズンで晴らす。

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