巨人の丸佳浩外野手(32)が止まってしまった2つの記録を、ヤクルト・青木を見習い、取り戻す。

 今季の丸は不振により巨人移籍後、初となる二軍落ちを経験。出場118試合で打率2割6分5厘、23本塁打、55打点で、チームは3位に終わった。

 広島時代の2016年から続いていた「1人5連覇」がついにストップ。さらに中堅での守備率は自身初の10割をマークも、昨季までの2年連続全試合出場から出場試合が減少。その影響もあり、13~19年まで7年連続で獲得していたゴールデン・グラブ(GG)賞も2年連続で逃した。

 復権を狙う背番号8は、9年ぶりとなるセの日本一を果たしたヤクルトについて「セ・リーグが日本シリーズでいい結果を出せない中、(原)監督の言葉を借りればハツラツと揚々とプレーしていたのが、すごく印象的でしたね」と振り返ると、「やっぱり青木(宣親)さんとか、ベテランの選手でもハツラツとプレーをされていた。一野球選手として見習わないといけない。どんどんオジさんになってしまうけど、そういう気持ちは忘れないようにしたい」と前を向いた。

 その向上心は守備面にも向けられた。「送球がランナーに当たってもエラーになるので、外野手はなかなか難しい部分はありますけど。無失策だからよかったのかと言われるとクエスチョンマーク。目に見えないエラーというか、『取れたな』というのもたくさんありましたし。そこは反省してやっていかないといけない」と3年ぶりのGG賞返り咲きを誓った。

 39歳のベテラン外野手から大いに刺激を受けたという丸。17、18年の2年連続セMVP時の輝きを取り戻せるか。