表情を緩ませた。NPBアワーズが15日、東京都内で開かれ、DeNAの牧秀悟内野手(23)が新人特別賞として表彰された。  

 ルーキーイヤーの今季は137試合に出場し、シーズン終盤には4番に定着してリーグ3位となる打率3割1分4厘、22本塁打、71打点の好成績をマーク。8月25日の阪神戦(京セラ)では新人として史上初のサイクル安打を達成した。セ・リーグ新人新記録となるシーズン35二塁打の偉業も成し遂げ、1958年・長嶋茂雄(巨人)の34を抜いた。

 ヤクルト・奥川、阪神・伊藤将、中野、佐藤輝とともに今年の新人特別賞に選出。1998年の3人を超え、史上最多となる5人での同時受賞となった。登壇した牧は白い歯を見せながら「また賞を取って、この舞台に帰って来られるように頑張りたいと思います」とコメントした。

 表彰を終えた後は取材に応じ、あらためて「1年目しか取れない新人王を目指していた1年間だったので、こういう結果になって悔しい部分もあるが特別賞という素晴らしい賞をいただけたので嬉しく思う」と喜んだ。

 今季に関しては「後半戦がターニングポイントだった。成績も考えながら打率とかも伸びていくのが良かったと思っている」と振り返り、その上で「打率もそうだが、一番は打点。一番チームに貢献できるところだと思うので。自分自身いつかは打点王を獲って(表彰式に)帰ってきたい。こだわっている部分はそこなので頑張っていきたい」とも述べた。
 
 プロ2年目となる来季は「打点王」に照準を定め、さらなる飛躍を誓っていた。