中日から国内フリーエージェント(FA)権を行使してソフトバンクへ移籍する又吉克樹投手(31)が15日、名古屋市内の中日球団事務所に退団のあいさつに訪れた。

 移籍を決断した理由について「野球人としてスキルアップ、レベルアップするためパ・リーグの野球で自分がどれだけできるかというのを知りたかった。DHのあるパ・リーグの野球は全然違う。吸収して伸びる部分があると思う。ソフトバンクの施設の充実度も決めてになった」と明かした。

 古巣中日に対しては「400試合投げさせてもらって、思い出はたくさんある。ドラゴンズに来て良かったと思っている。僕のプロ野球人生の土台は間違いなくドラゴンズでやった野球にある。タフな体をつくってくれたのはドラゴンズのおかげです」と感謝の言葉を述べた。

 12日に会食した立浪新監督から「せっかく移籍するならそこでしっかり頑張らないといけんぞ!」と方言でエールを送られていたことを明かし「立浪監督からその一言で喝を入れてもらいました。そう言ってもらえてありがたかった。ただ、中日から出るのではなく、頑張らないといけない。これからもいろんなものを積み上げていきたい。慢心せず、ルーキーのような気持ちでやりたい」と気を引き締めた。